[メモ] Tor Books より配信: John Scalzi, “Old Man’s War”

February 24th, 2008

 太っぱらな Tor からの、今度の配信は John Scalzi“Old Man’s War”。2005年に出版。ヒューゴー賞ノミネート作品らしい。Amazonの評価も上々。かなり最近の作家のせいか、全然知らなかった。

 Wikipediaによれば、ハインライン『宇宙の戦士』やジョー・ホールドマン『終りなき戦い』のような、宇宙戦争に駆り出される話。ただその主人公が、妻に先立たれた75歳の老人という点がちょっと変わっている。スペースオペラものは普段そんなに読まないけど、翻訳が出ているのでそのうち読んでみよう。

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-1)

老人と宇宙 (ハヤカワ文庫 SF ス 17-1)
ジョン・スコルジー (著)
内田 昌之 (翻訳)

[メモ] IMDB の release date がなかなか賢い。

February 20th, 2008

 そろそろアメリカでは “Diary of the Dead” が一般公開されてるはず。向こうの評判はどうだろう。と、ごく日常的な興味から、十年来愛用している IMDB にアクセスしてみた。

 よく見ると、”Release Date” として日本での公開日だけが表示されている。そう言えば去年ぐらいからやけに “Japan” と出ていたような気もするが、これは日本からアクセスしているからだろうか。
 色々と試してみたところ、ブラウザが送る “Accept-Language” は関係なく、純粋にアクセス元の IP だけで判断しているようだ。実際に北米のサーバーからアクセスしてみると、”USA” と出た。この機能が必要かどうかはともかく、なかなか芸の細かいことをしてくれている。
 それにしても、『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』は五月下旬か。相変わらず超大作以外の日本公開は遅いなあ。

[音楽] ありましの『コノセカイ』

February 17th, 2008

 ラ・フェット多摩に寄った際に、たまたま開催していたありましのさんのミニライブを。何年か前に flower voice で見て以来。

 ギターで弾き語り(+パーカッション一人)と、ミニマムながら落ち着いた曲調にマッチした編成。どの曲も優しげなメロディーラインで、声の伸びがまた素晴らしい。

コノセカイ

コノセカイ
ありましの (アーティスト)

 せっかくなので最新アルバムを買ってきた。ゆったりと聴ける一枚。個人的には『くじら橋』『A WEDDING GIFT』あたりが好みかな。

[メモ] Tor Books より配信: Brandon Sanderson, “Mistborn: The Final Empire”

February 16th, 2008

 Tor からの無料 e-Book が配信された。ブランドン・サンダースンの三部作ファンタジーの第一弾、”Mistborn: The Final Empire”。とのことだが、全然知らない……。ファンタジーはほとんど専門外だからなあ。海外での評価はなかなか良さそうではある。

Mistborn (Mistborn)

Mistborn (Mistborn)
Brandon Sanderson (著)

 この作品の刊行日を見ると、ハードカバーが一年半前、ペーパーバックが半年前と、まだまだリアル店舗でも売れていそうな本だ。それをこうもあっさり無償でネットに流すとは。もっと古めの作品を持ってくるかと思っていた。また、配布されるのは PDF で、DRM や電子透かしどころか何のセキュリティもかかっていない(印刷はおろか、本文のテキストコピー&ペーストさえできる)。結構すごいことだと思うんだけど、あまりニュースになっていないのは地味過ぎるからだろうか。こういう出版社側の先進的な試みはもっと応援されてもいいのに。

[メモ] コーヒー濾紙の偽装にひっかかった。

February 16th, 2008

 近ごろ再生紙偽装ブームでにぎわう製紙業界。まあ自分には関係ないだろうとたかをくくっていたが、今日こんなニュースが。

 うわ、まさにそのバガス入りのコーヒーフィルターを常用してた。ストックも山ほどあるし。こんな身近に偽装の紙製品があったなんて。
 使っていたのはこれ。

Kalita コーヒーフィルター バガス濾紙 みさらしOP 103 ロシ 4~7人用 100枚入り 3個パック

Kalita コーヒーフィルター バガス濾紙 みさらしOP 103 ロシ 4~7人用 100枚入り 3個パック
Kalita (カリタ)

 今回は Amazon からメールが来て知ったけど、それがなければおそらく見落としていたかも知れない(いつ買ったかも覚えてないし、そんなにニュースにもなってないし)。こういうリコール情報の提供といったアフターサービスが出来るのも、ネットショップの利点の一つだろう。購買履歴をきっちり把握されているということの裏返しでもあるが、今のところこれはメリットの方が大きいように思う。

[メモ] Tor Books が無料で E-Book を配布。

February 11th, 2008

 本家Slashdotより。洋書でSF小説をあさったことのある人なら誰でも知っている Tor Books が、E-Book 無料配布プログラムを始めたらしい。

 名前+αとメールアドレスを入力しておくと、週一ぐらいのペースで E-Book のダウンロードリンクが送られてくるとのこと。スラド情報ではDRMも付いてないそうで、非常に大胆な試みだと思う。古めの売れ線ではない本ならそれほど売り上げには影響しないだろうし、シリーズものの一巻目だけ配布とかすれば続きの販促にもなる、といったところなのだろうか。何にせよ、読者としてはありがたいかぎりだ。リチャード・マシスンの小説とか配本されないかなあ。

[音楽] flower voice scene. 37

February 11th, 2008

 表参道FABの定例イベントの一つ、flower voice。SHUUBIの当番回の最後と言うことで、かつての歴代ホステスが一同に集結。これはさすがにいかないと、というわけで行ってきた。

http://www.tsujikaori.com/

辻香織 : つい「つじあやの」や「辻あゆみ」と名前を混同しがちなシンガー、辻香織。今回のメンバーの中では若手。ポジティブなノリのポップスで、非常に聞きやすい。最後の曲『グライダー』が個人的には好き。

http://www.ikedaayako.com/

池田綾子 : 最近では『電脳コイル』の主題歌で有名な池田綾子。静かめだがスケールの大きい曲が多い。しばらくぶりにライブで聞いたら、記憶にあるより数段うまくなっているような気がした。『電脳コイル』のオープニング、エンディングもいいけど、やはり『All of…』は良い。

http://www.haigoumeiko.com/

拝郷メイコ : 元祖ボーカロイド『Meiko』の中の人、拝郷メイコ。初音ミクよりずっと前にMeikoのことは知ってたけど、まさかその後継がこんなブームになるとは思ってなかった。ともあれ、本人はいたってさばさばした姐さん風ハスキーボイスのポップス。と思いきや『ソイトゲヨウ』みたいな愛らしい曲もあるので油断ならない。

http://www.hasegawamiyako.com/

ハセガワミヤコ : いつの間にか漢字からカタカナに変わっていたハセガワミヤコ。しばらく前と比べると、ずいぶんトークがまともになった? 『愛ゆらら』をはじめとする、爽やかな曲と済んだ声が素晴らしい。

http://www.shuubi.com/top.html

SHUUBI : ついに今年で30の大台に乗る女性シンガー兼変な人、SHUUBI。ライブハウスで縦・横両方のウェーブを強要するなど、SHUUBI節を遺憾なく発揮していた。今年ようやく新譜が発売されるそうで、今回は新曲もあり。メンバー紹介+小咄のための曲『京都200X』→『うららかな』の定番コンボと、それに続く『ハジマリノウタ』が素晴らしい。

 最後は、辻香織・キーボード、池田綾子・ギター、拝郷メイコ・ベース、ハセガワミヤコ・ドラム、SHUUBI・ボーカルと、異様な編成で一曲。そのあとフルメンバーによる『ハジマリノウタ』でフィナーレ。期待に違わず、素晴らしいイベントだった。
 それにしても、六時半開演で終演が十一時を過ぎるとは思わなかった。しかもスタンディングで。疲れた。

[メモ] ATOK 2008の発売とATOK 2007の変換例。

February 9th, 2008

今年もジャストシステムの新作、ATOK 2008が発売に。正直ATOK12あたりから何が変わっているのかよく分からないATOKだけど、何かしら良くなっているはず、と思って見に行ってみた。

何だこのATOK 2007の、往年の「ことえり」に劣るとも勝らない変換精度は。いくら何でも、ATOKはこんなに馬鹿じゃなかったはず。と思って手持ちのATOK 2005で試したら、ATOK 2007の変換例と全く同じ結果になって驚いた。さらに、Office IME 2007で試すと、こちらはATOK 2008と同じ結果に。

つまり、このサンプルに限って言えば ATOK 2008 ≒ Office IME 2007 > ATOK 2007 ≒ ATOK 2005 のようだ。学習機能や使い勝手がいまいちという印象しかなかった Office IME 2007 だが、変換精度はこんなに良かったのか。まあ、いま常用している ATOK 2005 で全く不都合は感じないけど、あと何年かして ATOK 2010 や ATOK 2015 あたりになったらちょっと検討してみよう。

[本] アレックス・シアラー『ミッシング─森に消えたジョナ』

February 3rd, 2008

 親友が行方不明になったある少年の、喪失感を切々と描いた児童文学小説。あくまでも失踪事件が主題ではなく、少年の心の動きがメインだろう。と途中まではそう思って油断していたら、最後の最後でちゃんと事件解決していて、ちょっと驚いた。アレックス・シアラーの本を読むのは初めてだが、文章が非常に達者で読みやすく、話も良い感じにシンプル。他の本も読んでみるとしよう。

13ヵ月と13週と13日と満月の夜

13ヵ月と13週と13日と満月の夜
アレックス シアラー (著)
Alex Shearer (原著)
金原 瑞人 (翻訳)

[メモ] Flu Wiki

January 28th, 2008

 鳥インフルエンザの各国の状況が週毎・日毎にざっくりとまとまっており、とても便利。
 徐々にニュースの内容が悪化しているような気がするけど、今年の冬は無事に乗り切れるのだろうか。