Archive for August, 2007


[映画] 『夢駆ける馬ドリーマー』

Sunday, August 26th, 2007

 ドリームワークスのファミリー向け映画、『夢駆ける馬ドリーマー』を。ダコタ・ファニング主演という点が最大のセールスポイントな、競走馬育成物語。ドリームワークス・ブランドも大作ばかりではなく、こういう中堅どころの作品も結構リリースしているようだ。
 さすがはドリームワークス、キャストはいいところ揃いで、作品全体のクオリティも高い。しかし、おそらくファミリー向けだからだろう、ストーリーは完璧にお約束通り。良く言えば安心して観ていられるが、悪く言えば何の毒もサプライズも無い。僕も、ダコタ・ファニングやデイヴィッド・モース、それにカート・ラッセルが出ていなければ、きっと観なかっただろう
 ただ、馬の種付け料が二十万ドルとか、レースに出るために登録料等々で十万ドル以上必要といった、競馬界の金銭感覚がうかがえる部分はちょっと興味深い。予定調和的なストーリー展開とは言え、ラストのレースも十分に盛り上がるシーンだった。まあ普通に良くできた中堅どころの映画と言っていいと思う。

『夢駆ける馬ドリーマー』

[メモ] FXに敗れる人々。

Tuesday, August 21st, 2007

 ついに破裂したサブプライム問題により、プチ恐慌の様相を呈した米+その関連経済。株の下げ具合にも目を見張るものがあるが、ドル円の為替が短期間で10円動いたのもなかなか凄まじい。この状況だとFXで飛ぶ人が続出するだろうなあ、と思っていたら案の定、そういう人々がいるようで。

http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51011169.htmlhttp://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51012450.html

 これらは欲張って10倍や20倍といったレバレッジをかけた結果だろうから、同情する理由は無いのだけど。「株で失敗した人」に比べて「FXで失敗した人」の実例があまり知られていなかったのも事実。正しいリスク認識のためにも、こうした例は広く知られるべきだと思う。

[本] パトリシア・ハイスミス『扉の向こう側』

Monday, August 20th, 2007
パトリシア・ハイスミス 『扉の向こう側』

[メモ] StarSuite 8がGoogleパックに。

Tuesday, August 14th, 2007

 SunのStarSuiteが、Googleパック経由で無償に。OpenOfficeをベースにSunが機能追加した製品で、買えば数千円するもの。

http://pack.google.com/intl/ja/pack_installer.html

 Google Docs & Spreadsheetsとの連携プラグインも(そのうち)提供されるとのことで、これはなかなか使えるのでは? と思ったが、利用規約の初めの方に、こんな一文が。

個人での使用、非商業的な使用のみを目的としています。

 仕事で使えないオフィスソフトというのは、ちょっと微妙ではないだろうか。
 OpenOfficeそのものの完成度はかなり上がってきているようだが、やはり本家との細かな操作感や見た目の違いもあって(あとブランド力と参考資料の少なさ)、一般層があえて乗り換えるには障壁が高いのも事実だろう。いっそ、ここまで開き直ってインタフェースを似せるのも手だと思うんだけど。Microsoft Office 2003→2007で大幅にインタフェースが変更され、しかもそれが不評を買っているので、OpenOffice系のソフトが2003互換を徹底すれば、そこに付けいる隙ができるかも知れない。

[CD] “Veronica Guerin” (Soundtrack)

Wednesday, August 8th, 2007

 麻薬組織を敵に回して殺されたアイランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリン。その伝記映画『ヴェロニカ・ゲリン』が何年か前にあったのだけど、地味な上に暗い作品で、それ自体はあまり印象に残るものではなかった。しかし、そこで使われていたサウンドトラックが非常に美しく、本編の内容よりもむしろ「サントラが良い映画」として記憶に残っていた(本編はまあ、割と良い佳作だったような気がする)。
 主題曲を歌うシニード・オコナーの1曲目、15曲目が良いのは当然として、少年の一見拙そうなアカペラから展開する11曲目、”Bad News”も一聴の価値あり。歌以外も静かで綺麗系のアイルランド的楽曲で統一されており、普通にヒーリングCDとしても聴けるアルバムだと思う。リアル店舗ではそうそう置いてなさそうだが、とりあえず米アマゾンで視聴できるようだ。

Veronica Guerin (Original Soundtrack)

Veronica Guerin (Original Soundtrack)
Harry Gregson-Williams (作曲)
Harry / Horn, Trevor / Marsh, Hugh / Ca Gregson-Williams (作曲)
Harry / Marsh, Hugh / Cassidy, Patrick Gregson-Williams (作曲)
Kim Carroll (Guitar)
Peter Distefano (Guitar)

[CD] Achillea, “Amadas Estrellas”

Tuesday, August 7th, 2007

 何度聞いてもEnigmaっぽく聞こえるアンビエント・サウンド、Achilleaの最新作、”Amadas Estrellas”。ジャケットを隠せば「Enigmaの新譜だよ」と騙せそうなくらいEnigma的だが、それもそのはず、少し前まで実際にEnigmaを手がけていたJens Gadの作品なので。低いビートとグレゴリオ聖歌風のコーラスをバックに言語不明(スペイン語)な女性ボーカルが乗ったりする、この分野の愛好家には分かりやすいサウンド。目の醒めるほど傑出した曲はないものの、アルバム全体の完成度は高い。一番盛り上がるタイトル曲の”Amadas Estrellas”か、6曲目の”Alas del Aguila”あたりがなかなか良いと思う。

Amadas Estrellas

Amadas Estrellas
Achillea (アーティスト)

[本] ロバート・コーミア『心やさしく』

Monday, August 6th, 2007

 ヤングアダルト文学の名手、ロバート・コーミア。日本ではあまり有名ではないかも知れないが、一作一作の完成度が非常に高く、簡潔な文体で微妙な心理を描き、ついでにラストの衝撃度が半端でない作品揃いで、僕が個人的に最も好きな作家の一人だ。『チョコレート戦争』、”I Am the cheese”あたりはタイトルのポップさとは裏腹に、本当に恐るべき作品であり、万人が読むべき小説だと思う。
 『心やさしく』も、家出少女がサイコパスの少年シリアルキラーに憧れて会いに行く、という何とも “Tenderness”っぽくないストーリーだ。少年の余罪を確信してつけ狙う老警官も絡んで、コーミアのあの流れるような筆致で話は展開し、やはり恐るべき結末に到達する。淡々とし過ぎている感も無くはないが、この奇妙な読後感はやはりロバート・コーミアならではのもの。やはりこの人の作品は面白い。

ロバート・コーミア 『心やさしく』