Archive for July, 2007


[メモ][その他] “Expression Studio” 発売。

Friday, July 13th, 2007

 マイクロソフトの”Expression Studio”日本版がついに発売。「FrontPageに比べれば遙かにまし」との評判のエディタ”Expression Web”。ベクトル&ビットマップが扱えるグラフィックツール”Expression Design”。Silverlightの標準GUIエディタになりそうな”Expression Blend”(ついでに”Visual Studio 2005 Standard”を同梱)。プラス、よくわからないメディア管理ソフト”Expression Media”のセット。

http://www.microsoft.com/japan/products/expression/default.mspx Expression Studio アップグレード

 AdobeのWeb Standardと正面対決になるパッケージだが、かなり戦略的なプライシングになっている。Web Standardが定価126,000円に対し、Expression Studioが78,540円。ただし、Visual Studioユーザーならアップグレード版を購入することができ、これには無償のExpressが含まれるらしい。よって、アップグレード版45,990円が実質の定価で、実売価格でも3分の1強といったところ。2万半ばするVisual Studio 2005 Standardがついてくることを考えれば、かなり思いきった値段設定だと思う。
 まあ、Silverlightの本命は来年予定の Orcas (次期VisualStudio) + Expression Blend 2.0 になりそうなので、Silverlight目当てなら次のExpression Studioを待った方がいい気もする。それはそれとして、最近調子に乗って値上げ傾向にあるAdobe(Fireworksが4万て)に対しては良いライバルになってくれそうだ。Windows、Office系ではいい加減にしてくれと思わないでもないMicrosoftだけど、この分野ではぜひとも頑張って欲しい。

[本] ジェフリー・ロビンソン『ザ・ホテル』

Thursday, July 12th, 2007

 そしてザ・ホテルにおける四十年あまりの生活ではじめて、ウィングローヴは顧客から実際に「ゾウをキャンセルしてくれ」といわれたのだった。

ジェフリー・ロビンソン『ザ・ホテル』

 ロンドンの超一流ホテル「クラリッジ」の裏側を描いたノンフィクション作品、『ザ・ホテル』。ちょっと変わったブルジョワジーたちの注文(例「ゾウを手配してほしいのだが」)や、コスト削減を主張するマネージャーと食材に妥協したくない料理長との確執、エリザベス女王の90分間の訪問に17万ポンド費やして準備したエピソード等々。僕にとって全く異世界ではあるけど、どんな業界であれ最上位クラス(または最底辺)の話はとても興味深いものだ。この本は、ホテル業界の暗部みたいなブラックさには欠けるものの、個性的な宿泊客やプロ意識あふれる従業員をユーモラスに描いたエピソードの数々は、十分に面白い。

ジェフリー・ロビンソン 『ザ・ホテル』

[メモ][ネタ] Helvetica vs. Arial

Monday, July 9th, 2007

Helvetica vs. Arial

 何かと見た目が似ている双子のようなフォントの Helvetica と Arial。“Helvetica vs. Arial” は、その比較または対決レビューページ、かと思ったら、本当に直接対決していてちょっと驚いた。ちなみに操作できるのは Helvetica のみ。

Articles: Arial Sidebar 1

http://www.ms-studio.com/articlesarialsid.html
 Helvetica と Arial の見分け方。

arial or helvetica? | a quiz from iliveonyourvisits.com

http://www.iliveonyourvisits.com/helvetica/
 Helvetica と Arial の判別クイズ。

Hints of fonts on the web — Introduction

http://www.tg.rim.or.jp/~hexane/ach/hfw/
 フォントについてはここがよくまとまってると思う。各フォントの簡単な歴史とサンプル画像付き。

[メモ][web] 海外のWeb2.0サイトの長大なリスト。

Saturday, July 7th, 2007

 Scribdより、1000以上のWeb2.0サイトを並べたリストを。

Scribd - The “Holy Crap!” Impressively Big List of Web 2.0 Sites

 この手のリストはもっと手の込んだのを幾つか見たことあるけど、こういう素のテキストが結局は便利なような気が。

listible - Complete List of Web 2.0 Products and Services

Go2Web20.net
 まあ、ここまで手を込めるのも凄いとは思う。

[その他] 平成18年は実質増税。

Friday, July 6th, 2007

http://www.future-planning.net/x/modules/news/article.php?storyid=2459

 つまり、平成18年のあなたの所得に対しては
 所得税は改正前の(高い)税率で
 住民税は改正後の(高い)税率で
 トータルで高~い税金が課せられています!

 気づかなかった……。
 確かに住民税は高くなったと感じたけど、税源移譲と定率減税廃止のせいだと思っていた。そうか、一時的とは言え二重に高い方の税率がかかっていたのか……。

[本] ウォルト・ベッカー『リンク』

Wednesday, July 4th, 2007

「極端ないいかたをすれば、それはまるで、自動車の全部品をばらまいておけば、部品がひとりでに組みあがって、数百万年もたつころには、まともに走るヒュンダイの車になるというようなもんじゃないか」
「まともに走るヒュンダイ? それ、矛盾語法じゃない」

ウォルト・ベッカー『リンク』

 猿から人へのミッシング・リンク、現代技術では作りえない古代遺跡、そして宇宙人の化石と小型核融合炉──そんな、ややトンデモ系のネタを散りばめた冒険小説、『リンク』。『神々の指紋』や形態形成場理論など(まあ90年代末の作品なので)、怪しげな豆知識が唐突に説明口調で挿入されるのが何となく微笑ましい。作者はマイケル・クライトンを狙ったのかも知れないが、ウンチクが本当に薄っぺらいので、どちらかと言えばコメディとして捉えるべきだろう。事実、海外でも “action/adventure comedy” 扱いされている
 全体として、面白くないわけではないのだけど、あらゆる面で平均点過ぎて、記憶に残りにくい出来となっている。ただ、ハリウッドで映画化すれば立派な「消費用」娯楽作品になりそうだ。ディズニーが映画化権を買い取っていて、そろそろ撮り始めるようだが、まあ悪い映画にはならないように思う。

ウォルト・ベッカー 『リンク』

[映画] 『スパイダーマン3』

Monday, July 2nd, 2007

 遅ればせながら、やっと『スパイダーマン』最新作を。

『スパイダーマン3』

 それにしても、まさか『死霊のはらわた』を観た頃は、このサム・ライミ監督がここまでメジャーに昇りつめるとは思わなかった。まあそれを言えば、『ロード・オブ・ザ・リング』で世界を制したピーター・ジャクソン監督も、昔は脳みそこぼしつつチェーンソーを振り回す自演映画を撮っていたわけで、自主制作時代から名作(あるいは迷作)と呼べる作品を作っていた人たちは、やはり他とはちょっと違うのかも知れない。