コア技術とウェブサービス (続き)

私のブログを参照いただいているようなので少し感想を。

その自称&他称「技術ベンチャー」は技術が売りなのか、それとも思いつきを形にする早さが売りのか。もし後者ならば、何も思いつかなくなったらどうするのか。また、思いついたアイディアを実現するための技術レベルに自社が達していないのならばどうするのか。スピードが重要視されない時代になったらどうするのか。

http://d.hatena.ne.jp/core/20081017

外から観察、批評される方の中にはこういう見方をされる方もいるのだなぁ、というのが率直な感想です。何となく VC の方々の視点と通じるところがあるかと。

ハートレイルズの売りは何か。ハートレイルズはサービスでユーザーの方々に喜んでもらうことが目的なので、今までに積み重ねてきたサービスそのものが (もちろんまだ改善の余地はありますが) 売りです。そういう意味では技術を売りにしていませんが、その一方で、思いつきを形にする速さを売りにしているわけでもありません。サービスの完成度や楽しさ、ユーザーの方々がどれだけ満足してくれるかが全てです。実際のところ非常に多くの個人、企業のユーザーの方々に利用していただいているし、その喜びを糧にして自社サービスの開発を続けています。

正直な話、思いつきを形にする速さが売り、というのは何が売りになっているのかよく分からないし、そんなことを誇っている経営者の方は少ないんじゃないでしょうか。サービスをいくらリリースしようがユーザーの方々に喜んでもらえなければ何の意味もありません。

ただ、スピードは重要視していますし、スピードが重要視されない時代など来ないと考えています。単純な話ですが、同じものを開発するなら速い方が良い。余った時間をより良くするために使えるので。

また、何も思いつかなかったら、ということも杞憂というか、むしろサービスをいくつか運営していれば、それこそたくさんのユーザーの方々の声があり、やるべきことは増えていく一方です。自分が思いつかなくてもユーザーの方々が思いつくということも含めて、それが尽きるということはないと考えています。

結論としては、外からの見方と内からの見方では結構違うなぁ、というところでしょうか。実際問題、サービスを利用されている方々の多くはそれがハートレイルズのサービスかどうかなんて気にしていないし、ウチは技術が売りだとか思いつきを形にする速さが売りだとか叫んだところであまり意味がないんですね。何が売りとか技術ベンチャー云々とかは往々にして他称であり、自称としては、ハートレイルズはあくまでサービスで勝負したいと考えています。



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“コア技術とウェブサービス (続き)” への2件のフィードバック

  1. もし気分を悪くされたようでしたら、すみません。

    あの記事の趣旨としては、他社のやり方を否定するつもりは全く無く、今後自分が関わっていきたい企業の在り方を考えてみただけです。

    「思いつきを形にする速さが売り」という言葉についてですが、これはロケスタの方がおっしゃっていた言葉をそのまま引用しています。

    ・収益は軽視して面白い事をやっていこう
    ・思いついたらすぐに形に

    といった考えが「カッコイイ」という雰囲気が一部であって、それに対するアンチテーゼ的な意味合いであのエントリーを書いたのは事実です。それだけで企業が継続してやっていけるとは思えないからです。しかしそれはあくまで自分の行動指針としての意味合いであって、決して他社の行動を否定・批判する意図はありませんでした。

  2. core さん、

    わざわざお返事をありがとうございます。
    確かに最初読んだときは多少ムッとしましたが (笑、
    きちんと意図をご説明いただいたので今は気にしていません。
    今後ともどうぞ仲良くさせてください。

    私はそれこそ吹けば飛ぶような会社の経営者なので、
    収益は軽視して面白いことをやっていこう、
    というような甘ちょろいことはとても言ってられません。
    (サラッと言えるようにはなりたいですが。)
    core さんのおっしゃる通り、それでは企業として継続できないからです。

    ただその一方で、好きなことは思う存分にやりたい、
    それはハートレイルズにとっては自社サービスのことですが、
    そういう思いがあり、ある意味ではかなり苦心、覚悟して、
    受託と自社サービスをビジネスの両輪として据えています。

    一般に IT 系の零細企業は受託で自転車操業をしているため、
    余程金銭的な余裕がない限り、ハートレイルズのように 50% の工数を
    お金になるかどうかわからない投資に回すことは難しいと思います。

    もちろん、ハートレイルズにも金銭的な余裕はありませんが、
    だからこそ、ハートレイルズのようなモデルでもやっていける、
    素晴らしいサービスを展開していける、と今後証明していくことで、
    他の零細企業の方々にも勇気を与えられれば、と考えている次第です。

    後は、仮に BtoC はお金にならないから BtoB、
    っていう流れができてしまったら、(BtoB は BtoB で素晴らしいですが)
    それは個人的にはすごくつまらないことだなーと感じるんですね。
    ハートレイルズもまだまだ全然実現できていないことですが、
    BtoC における広告以外のモデルもきっちりと作れればなーと思っています。
    (その辺のことはロケスタの社長さんもおっしゃられてましたね^^)

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