コア技術とウェブサービス

先日参加させていただいたパネルディスカッションで、コア技術とウェブサービス、みたいな分け方をされている方がいて、個人的にはその分け方にはかなり違和感を感じたのだけど、あまり深く言及もできなかったのでブログにちょろっと書いてみます。

何とかホスティングとか何とかエンジンとかがコア技術で、一般ユーザー向けのウェブサービスがコア技術ではないという分け方なら、それは違うんじゃないかなぁと思ってます。単に法人向けと一般ユーザー向けというビジネスモデルとしての分け方なら分かりますが。

例えば HeartRails Capture や kwout。これらのサービスは、ハートレイルズが独自に開発したカスタムブラウザを内部で (理論上は) いくつでも並列に起動できるようにして、スクリーンショットを撮ったり (サーバーサイドで) JavaScript を走らせたりしてるわけですが、ウチみたいな小さな会社が月間ウン億のスクリーンショットを生成して配信するのだって、それなりに苦労してるわけですよ。お金をいくらでもかけられるなら大分楽でしょうが、あらゆる意味でリソースが限られているから、ブラウザの消費メモリを削れるだけ削ってサーバー当たりのブラウザの並列起動数を上げるとか、中では色々と細かい努力を重ねています。もちろん、結果的にはそういう努力が法人向けの ASP 提供にもつながっているわけですが。(最近特に引き合いが増えています。感謝!)

例えば HeartRails Graph。さすがにこれはコア技術とは呼べないかもしれないですが、これだって無駄に技術を投入しています。数ある円グラフサービスの中でも、円の中にきっちりと文字を埋め込んだり、埋め込めない時には自動的に文字を外出ししてくれるサービスはこれだけです。また、その他にも円グラフをファンシーに見せる細かい調整を色々としています。

ところ変わって mixi さん。mixi さんにはコア技術はありませんか?ないわけないですよね。単に mixi さんは法人向けに技術提供を行うことを会社のスコープに入れていないだけであって、一般ユーザー向けのウェブサービスではあっても、その中にはそれこそ無数の技術が投入されています。

もの凄く当たり前のことですが、ウェブサービスは技術を内包しているんですね。もちろん、サービスによって求められる技術レベルは異なると思いますが、あまりコア技術とウェブサービス、といった風に分けて考えるようなものではないと思います。ただ、ビジネスモデルという意味では、コア技術を法人向けに提供した方が確実に対価を得られるので、一般ユーザー向けのサービスよりもはっきりとした収益計画を立てやすい、ということはあると思いますが。

最後にちょっと脱線すると、最近流行りのリコメンデーションエンジンなんかは、それが本当に流行る分野なのなら、そのうちオープンソースのエンジンが続々と発表されて (今もいくつかはありますが)、本当に優れたベンダー以外は生き残るのが結構大変になって行くんじゃないかなーと思ってます。その時に求められるのは (今もそうかもしれませんが) 技術単体というよりは総合的な提案力になるはず。

ちょろっとと書きながらかなり長くなってしまいましたが、ハートレイルズは欲張りなので、法人向けも一般ユーザー向けも一生懸命頑張りたいなーと思ってます。営業の方、エンジニアの方を大募集、また、ハートレイルズと協業したい企業様も大募集していますので、もし興味があったらお気軽にご連絡ください^^一緒にこの業界を盛り上げましょう。



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