ダウンロードに罰則が伴う未来

既に様々なサイトで取り上げられているようですが、以下の改正案が平成の悪法とならないことを祈ります。

政府の知的財産戦略本部(本部長・安倍首相)は、音楽や映像を違法コピーした「海賊版」をインターネット上からダウンロードすることを全面的に禁止する著作権法改正に着手する。27日に開く知財本部コンテンツ専門調査会に事務局案を提案。罰則も設け、08年通常国会に提出をめざしている改正案に盛り込む。海外でも人気が高い日本のマンガやアニメなどの権利保護を強め、コンテンツ産業の育成を促す狙いがある。

現在のインターネットの世界では、閲覧≒ダウンロードです。したがって、上記の改正案を誇大解釈すると、例えば、検索エンジンの検索結果に違法な画像が含まれていただけで、検索した人が罰則を受けてしまう可能性があります。

また、そういった可能性への対策として、キャッシュに自動的に保存されてしまった場合は不問とする、とすれば、意図的にそのように見せてダウンロードする人達や、それを支援するツール群が出てくることも避けられないでしょう。

結局のところ、ダウンロードが意図してされたものか、意図せず自動的にされてしまったものかを見分けるのは大変難しいのです。

なので、仮に 「意図したか」 「意図しなかったか」 が 「有罪」 「無罪」 の判断基準に落ち着いたとしても、少なくとも罰則を与える側に、それを 1 件 1 件検証する余裕はないと思います。

そもそも、ダウンロードを禁止することがそのままコンテンツ産業の育成を促すことにつながるのか?、という疑問もありますが、いずれにしても、個人的にはこの改正案は撤回して、よりシステマチックに著作権保護の技術革新に投資をするか、配布する側への監視、罰則を強化するかした方が良いのではないかと思います。



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